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もりあそびより
気持ちを聞く
- 土曜学校
土曜学校では子ども達に『自分の気持ち』を大切にして欲しいので、
振り返りの時に「その時の気持ちは?」と聞くことがよくあります。

よくある子どもの振り返りは、「〇〇をした(だった)」という事実だけを言うこと。
これでは、話し手にとって良かったことなのか悪かったことなのかが、聞き手には伝わりません。
例えば、「運動会の徒競走をして2位だった」という事実があったとすると、
それは「2位になれて嬉しかった」のか、「1位になれなくて悔しかった」のか、判断ができないのです。
それを勝手に「1位になれなくて悔しかったんだろう」と想像して「悔しかったね」と返したら、
微妙な表情をされることは間違いありません。
そこで私たちは、「それはどんな気持ちだったの?」と本人に聞くのですが、
土曜学校の子ども達は「う~ん…」と悩んでしまうことがよくありました。
嬉しい、楽しい、ワクワクする、悲しい、悔しい、寂しい、ドキドキする、等、
もしかしたら気持ちを表現する言葉自体をあまり知らないのかもしれません。

しかし、しつこく大人が「気持ちは?」と聞いていたおかげでしょうか。
前回のよもぎ団子作りの振り返りのこと。
Y君が「よもぎの茎が硬かった」というので気持ちを聞いてみると、
なんと「おもしろかった」と答えたのです。
てっきり硬くて嫌だった話なのかと思っていたので、聞いたこっちがびっくりしました。
他にも、Mちゃんは、
「机で遊んでいた子がよもぎ団子を落としちゃった。」と言うので、気持ちを聞いてみると、
「でもT君がすぐ拾ってくれて、Nちゃんが砂を丁寧に取ってくれて嬉しかった。」と答えたのです。
もちろん団子が落ちたことは腹が立ったし嫌だったでしょうが、
話の結論としては、友だちが助けてくれて嬉しかったということでした。

事実だけ聞いてしまうと、聞き手は勝手に話し手の気持ちを想像して話を進めてしまうことがあります。
でも、「その時の気持ちは?」と聞くだけで、
本人が本当に伝えたかったことを受け取ることができますし、
そんな風に感じるんだ、という驚きや発見に繋がることもあります。
これからも気持ちに寄り添った会話をしていきたいと思っています。
よめ


