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もりあそびより
当たり前
- 土曜学校
今日の土曜学校のプログラムは
①植物図鑑づくり②朝の会③天花坂口~夏木原キャンプ場まで歩く
でした。

朝の会で蜂や蛇が近くに来た時の対処法を皆で共有したら、
グループ分けをして、いざ夏木原キャンプ場を目指して出発!

と、意気込んだのは良かったものの、
急な坂道で歩くのが大幅に遅れていく年下の子たち。
足が速い子はゆっくりな子のスピードに合わせて時々立ち止まらなくてはいけないので、
なかなか前に進めずもどかしかったことでしょう。

しかし。
「お腹が空いた」「今何時?」「今どのへん?」と自分の状態やはつぶやくけれど、ゆっくりな子への文句は聞こえてきません。
待っている間はお水休憩をしながら、
ツルでロープ遊びをしたり
山菜採取をしたり
枝でちゃんばらをしたり。

小さい子から助けて欲しいとヘルプが出たら、
荷物を持ってあげたり
背中を押してあげたり
おんぶしてあげようか?と聞いたり。

あぁ、すごいなぁ。

子ども達にとって、歩く速さが人によって違うということは当たり前なのでしょう。
中には、自分が小さい時に同じように年上の子に待ってもらったり手伝ってもらった経験がある子もいるのかもしれません。
小さい子は特に、体力も筋力も大きい子に比べてう~んと少ないということを、
もりのこえんの生活の中で実感しているのでしょうね。
子ども達の中に沁み込んでいる「歩く速さは違って当たり前」は、
当たり前のようで受け入れることが難しいものです。
特に自分が疲れている時には、自分と人が違うことに対して文句も言いたくなる。
でも、この子達は当たり前に受け入れているのです。
待ってもらって助けてもらった子は、
これから先きっと同じように、違いを受け入れていくのでしょうね。

これから一層、多様性が求められる社会になっていきます。
子ども達には、大人になっても今の気持ちを忘れずにいて欲しいなぁと思います。


よめ