認定NPO法人 もりのこえん

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もりあそびより

1回だけの天ぷら

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毎年4月1日には、卒園児さんたちとの食事会を開いています。

先日、そのご案内を保護者の皆さんにお送りしたところ、
お引っ越しされた方からも「その日を目指して山口に帰ります」とのお返事をいただきました。
今年は来られないけれど、と子どもたちの近況を知らせてくださる方もいて、
卒園しても、もりのこえんのことを大切に思ってくださる皆さんに、
心から感謝の気持ちでいっぱいです。

年に一度だけの再会ですが、一緒にごはんを食べて、
にぎやかで笑顔いっぱいの子どもたちに会えるこの日は、
私にとって一年でいちばん嬉しい日です。

もりのこえんをしていると、
「ずっと遊んでいて、小学校に行って大丈夫なんですか?」とよく聞かれます。
でも、こうして毎年元気いっぱいに育っている子どもたちの姿を見ると、
「大丈夫ですよ」と胸を張って言えます。笑。

どの子も、自分の「好き」を大切にしながら、
「自分」という芯をしっかりと育てているなあと感じます。

写真の作文を書いた子も、絵が大好きで、
当時は文字にまったく興味を持っていなかったように思います。
もしかして、文字を書くのが苦手なのかな?と思っていたくらい。
でも、今ではこんなにきれいな字を書くようになっていて、びっくりです。
最近になって、急に「字をきれいに書きたい」と思うようになったそうです。

自分が「〇〇したい!」という気持ちの強さって、本当にすごいなあと感じます。
そして、たとえ文字が書けなくても、絵で伝えたらいいじゃん、とか、
絵で伝わらなければ話したりすればいいんじゃない?とか。
何かができないからといって世界が終わるわけじゃなく、
できないことさえも楽しみながら、「じゃあ、こうしてみようか」と
工夫しながら乗り越えていく。
そんなふうに、もりのこえんで育った子どもたちは大人が思う「大変」も、
案外、軽やかに愉快に乗り越えているんだろうなと想像しています。

以前、とっても元気いっぱいの男の子がいて、
「卒園までに間に合いますかね?」と
幼稚園勤務の経験もあるベテランスタッフがぽつりとつぶやいたことがありました。

そのとき改めて、「私たちはなぜ、日々こんなふうに子どもたちと過ごしているんだろう」
と考えました。

私たちは、「〇歳になったから△△ができるようにする」ことを目指しているのではなく、
子どもたちが自分の心と体にそっと耳を澄ませて、
自ら動き出すその瞬間を信じて待つことを大切にしています。

1年後、2年後という近い将来ではなく、
自然の中で積み重ねてきたことが、学童期、思春期、青年期に根を張り、
やがて花を咲かせることと思っています。

第1回の卒園児さんは、今年中3になります。
背も足の大きさも私たちを追い抜いて(体重はまだまだ負けないぞー。笑)
すくすくと大きくなっています。

子どもたちが子どもたちらしく、自分の人生を歩んでいけるように――
私たちは今日も子どもたちと共に過ごしています。

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