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もりあそびより

どう生きるか

  • 森のイバーショ

7月8日のNHKクローズアップ現代で料理研究家の
土井義晴さんのお話がとっても印象でした。

以下、テレビを何度も見て、文字起こししたものです。

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アナウンサー
「これはとっても素晴らしい考え方だと理解してから、
自分の物にするのは大変ではなかったのか?」

土井さん
「早くしないとお客さん待っているというのがあったので、早さという時間に縛られていた。
でも、時間から解放され、野菜の時間、素材の時間にあわせてあげないと、
それぞれの時間というものがあるから、全部人間の都合でこれは早く煮えるようにとかすると、
あんまり美味しいものは生まれてこない」

アナウンサー
「今、余裕がない、楽しみたい ゆっくりやりたいけど、その時間がないよっていう時代ではないか」

土井さん
「逆に自分の時間というものをどのように過ごそうかというようなことを
考えないといけない時代。

3分間でレンジで温めて食べる それは短い方がいいという考えかた。
その人にとっては3分でなくて1分、1分もない方がいい。しまいにはない方がいい。

そういうことになっていくと、じゃあ人間はどこで生きてるの?
結果ばっかりを求める。道中の中の楽しみがあるのではないか」

アナウンサー
「せかされているこの現代社会をどう見ていらっしゃいますか」

土井さん
「時間はとき
物と人、 人と自然 関係性の中にその両者が溶け合うことをときという
自分の時間だけを一方的に押し付けるのではなく相手にも時間があることを認める
それぞれの食材、物、ひとに敬意を払うことを本当の多様性だと思う」

アナウンサー
「その余裕がない世の中、今自分が生きている範囲の中で 相手を思う想像をめぐらすことをする」

土井さん
「自分で発見するということをもっとしてほしい

すべての物に託してきた。
字を書くこともワープロに、考えることもAIに。

私たちは何なの?人間である。ひとの気持ちがわかったりする。

自分で料理して食べるということをしてみたら、はっと気が付く。
自分が料理して食べるということは、自分を大切にするということ。

どこまでたっても一汁一菜。

いいかげんとは自分で考えろということ。
自分で考えるということは、
今日このぐらいでいいかな、どこまでしてもいいのかなと
自分で判断するということ
自分で判断するところに初めて自由がある。

自由とは選択すること
どこか見つけること

それが失敗であっても、
経験になって次に役立つ
自分でええかげんに考えることが幸せになる力だと思っています」

経済思想家 斎藤幸平さん

「食事を作ることを重視しない
時間を削減したり、手間を削減することこそが望ましいと考えるのは
人間にとって本質的なものをきりつめて無駄だと捨てていく社会になっていくのではないか
誰もが料理というもを通じて自然とのつながりを感じたり、
食を作る味わうことの楽しさを取り戻していこう
マネーとか利益とかに反映されないものを再評価していくための
日々の実践を再構築していこうという革命的な提案」

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私がすごく共感したのは、

「今日このぐらいでいいかな、どこまでしてもいいのかなと
自分で判断するということ
自分で判断するところに初めて自由がある。

自由とは選択すること

どこか見つけること

それが失敗であっても、
経験になって次に役立つ

自分でええかげんに考えることが幸せになる力だと思っています」

という言葉。

「自分で判断するところに初めて自由がある」

自分で生きていると思っても、
不自由な暮らしをしていませんか?

効率とか、早さとかばかり求められる時代に、
じゃあ、自分はどう生きていくか。

一緒にゆっくりと考えていける場にしていきたいと思っています。

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