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もりあそびより

子ども達の夢

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今の子どもたちの将来の夢で、最近多いのは、
YouTuberやインスタグラマーなどの「ネット発信者」だそうです。

もちろん、昔から人気のあるプロ野球選手や、
女子ではパティシエ、保育士、先生なども、相変わらず人気があります。

以前、異才発掘プロジェクトROCKETの中邑賢龍先生が、こんな話をされていました。

昔は、小学校の登下校や日々の暮らしの中に、
農業や工業など、いろいろな仕事が身近にあった。

ところが、今は第三次産業、つまりサービス業が中心になり、
「読み書き」や「コミュニケーション力」が求められる仕事が増えている。

そのため、コミュニケーションが苦手な人などが、
仕事の中で生きづらさを感じやすくなっているのではないか、と。

これは、「子どもたちの夢が小さくなった」という話ではなく、
そもそも、子どもたちが知っている「仕事の世界」そのものが、
狭くなっているのではないか、という話だったと記憶しています。

考えてみれば、昔は、学校へ行く途中に農家があり、
畳屋さんがあり、建具屋さんがあり、大工さんがいて、豆腐屋さんがありました。

そこで働く大人の姿を、子どもたちは日常の中で自然に見ていました。

「世の中には、こんな仕事があるんだ」と知ることが、
特別なことではなかったのかもしれません。

先日、もりのこえんでは、
「身近な森の木で学習机をつくる」が始まりました。

もちろん、これは森の木が机になるまでを体験する事業であって、
林業や大工さんの仕事を知ることだけが目的ではありません。

けれど、その過程で、子どもたちが、

「こんな仕事があるんだ」
「木って、こんなふうに使われるんだ」
「山と海って、つながっているんだ」

と、今まで知らなかった世界に出会うことはできます。

世の中には、本当にいろんな仕事があります。

「手を使って何かをつくるのが好き」
「田畑を耕したい」
「山で働きたい」
「海へ漁に行きたい」

そんな子がいてもいい。

そして、どの方向に進んでも、
その仕事には、その仕事にしかない価値がある。

そんなことも、子どもたちに伝わったら嬉しいなあと思っています。

今回、講師を務めてくださった山林舎の熊谷さんは、まずご自身のキャリア、
「なぜ林業の仕事に就くことになったのか」というお話から始めてくださいました。

そして、山や木の役割、山と海のつながりについて話してくださったあと、
実際に、これから学習机になる木の伐倒作業を見せてくださいました。

そこで、森の役割や林業の奥深さにすっかり心を動かされたのは、
なんと、保護者の皆さん。

「知らないことばっかりだった!」

と、聞きたいことが次から次へと出てきて、
予定の時間をオーバーするほどの質問攻めになりました。

夢中になって話を聞く大人たちの横では、
子どもたちが、今倒したばかりの木と戯れています。

大人も子どもも、
帰り道に見る山の風景が、
きっと今までとは少し違って見えたのではないでしょうか。

大人が働く。
大人が学ぶ。
知らないことに出会って、夢中になる。

そんな大人たちの姿を肌で感じながら、
その横で遊ぶ子どもたち。
子どもたちは、そんな大人の姿からも、
きっとたくさんのことを学んでいるのだと思います。

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