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もりあそびより
お地蔵様
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萩往還の上天花坂口入り口には、
いつも静かに道行く人々を見守るお地蔵さまがいらっしゃいます。
朝夕には、もりのこえんの子どもたちもごあいさつをするお地蔵様です。
以前、語り部の方から、300年前の文献にも登場すると教えていただきました。
昔、この地域ではお地蔵さまを自宅に連れ帰り、お世話を町内の家々が交代で担い、
結婚式などのお祝い事には、お地蔵さまも招かれていたそうです。
毎年、萩往還を歩く際に立ち寄る佐々並のお茶屋さんには、
結婚式に出席された際に化粧を施されたお地蔵さまの写真や、
結婚式の集合写真が保存されています。
道沿いで顔が白く塗られたお地蔵さまを見かけると、
「結婚式の帰りかもね」と笑顔になることも。
萩往還の上天花坂口入り口のもりのこえんのお地蔵さまは、
毎年8月の地蔵盆に、大家さんの奥さまが新しいエプロンを手作りしてくれます。
子どもたちが喜ぶように、趣向を凝らしたデザインが楽しみのひとつです。
昨年末には、毛糸の帽子とマフラーが出来上がっていました。
奥さんが大家さんに、「お地蔵様の首周りを計ってきてほしい」と
お願いをされたと聞いて、どんなマフラーかと思っていましたが、
お地蔵様の首にぴったりの素敵なマフラーです。
萩往還を歩かれる際には、ぜひ、お地蔵さまの装いにも目を留めてみてください。
温かい地域の歴史や人々の想いが、きっと感じられるはずです。