特定非営利活動法人もりのこえん

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もりあそびより

地蔵盆

  • 園の日常

夏休みも終わる8月24日の16時を回ったころ、
カンカンカン、カンカンカンと、どこからともなく
小さな鐘の音が聞こえてきます。
子どもたちは「袋を持って行ったらお菓子がもらえるらしい」と、
喜び勇んで出かけていき、1時間ほどしてお菓子をたくさん抱えて帰ってきました。
今の場所に引っ越してきて、初めて知った地蔵盆です。

調べると関西発祥とありましたが、私の実家にはない風習だったので、
「8月24日にお地蔵さんを巡るとお菓子がもらえるなんて、何なんだろう」と
不思議に思ったものです。
あれから25年。毎年鐘の音を聞きながら、この風習を守ってくださっている
地域の皆さんに感謝しています。

さて、もりのこえんにも小さなお地蔵さんがあります。
毎年、子どもたちとお掃除をしてお菓子をお供えし、みんなでいただきます。
そして、お地蔵さんのエプロンは、
大家さんの山下さんの奥様が、子どもたちの喜ぶ顔を想像しながら
毎年新調してくださっています。今年はウルトラマンでした。
明日、子どもたちが喜ぶ顔を見るのが楽しみです。

そして今日は、竹を切りに行きました。
リフォーム中の小屋に土壁を施すための竹です。
上天花町のおじちゃんに竹を切る時期を聞くと、
「8月がええ」とのことでした。
また、新月の頃の竹がいいということも以前教えていただいたので、
新月の翌日の今日、竹を切りに行ったのです。

目に見えないことの話をすると、
怪しく聞こえるかもしれませんが、
自然界は不思議なことだらけで、まだまだわからないことばかりです。
科学的な根拠も大事ですが、昔から語り継がれ、大切にされてきたことには、
先人たちの知恵や経験に基づいた、
人が生きていくうえで必要なことがたくさんあるのだと思います。

「意味がない」「無駄だ」という現代の価値観だけで物事を見るのではなく、
目には見えない、先人たちから引き継がれてきた意思や想いを大切にしながら、
子どもたちにもそうしたことを伝えていけたらと思っています。

2026年度入園説明会

日時;2025年9月9日(火)10時~12時 お子様も一緒にどうぞ。

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