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もりあそびより
ゆっくりゆっくり大きくなぁれ
- 園の日常
森の中に入ると、親木の下で小さな赤ちゃんたちを発見することがあります。

この赤ちゃんたち、
親が傍にいることで安全に守り育てられているのかと思いきや、
親の立派な葉っぱに邪魔されて十分な光を浴びることができず、
なかなか大きくなれないのだとか。
でも、何年にも渡る試練を乗り越えて大きくなった木は、
成長に時間がかかった分、
のびのび元気に育った木よりも強くてたくましく育つことがあるそうです。
もしかしたら、赤ちゃん達に満足に光を浴びせないのは、親木なりの愛情なのかもしれませんね。
例えば靴がなかなか履けない子がいると、ついつい手を貸してあげたくなるのが親心。
でも、時間はかかっても本人が挑戦する時間を保障してあげる方が、長い目で見て大事だと思っています。
子どもが挑戦している横で、
靴を履くコツを伝えたり、応援したり、できるまで待ってみたりしながら一緒に過ごす。
そんな時間の中で本人が「できた!」の達成感や、「できるまで応援してくれた」の安心感を得てくれると嬉しいですね。
親は子どもに必要以上の手助けをしなくてもいい。
子どもを早く立派な大人にしなくてもいい。
今その時をたっぷり感じて、一緒に楽しめたらいいなぁと思っています。

余裕がないと、ついつい手を出してしまうのですけどね。
よめ