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もりあそびより
そこに命があることが素晴らしい
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今日は、新入園児さんが初めて登園する日。
地域のおじちゃんたちがちょっと渋い顔で
「今日は入園式だったんじゃないんか?」と聞いてきました。
もりのこえんには、いわゆる“入園式”はありません。
親子体験に来るような気軽な気持ちで、緊張せずに、
もりのこえんの暮らしに自然と馴染んでいってほしいからです。
今年はありがたいことに、4名の元気いっぱいな子どもたちが、新しく仲間入りしてくれました。
「そうなんですよ。今年は4名、新しい子が入ってきてくれたんです!」
そう伝えると、おじちゃんはぱあっと笑顔になり、
「お!そうかね。じゃあ、8人か?」
「9人ですよ」と答えると、さらに嬉しそうな顔をして、こんなことを言いました。
「いやー、かみさんが言いよったんよ。
今年はさつまいもととうもろこし、どんだけ植えようかって。
よーさん植えちゃらんといけんなあ」
孫でも、親戚の子でもない。
まだ会ったこともない子どもたちのために、
こうして心を寄せてくださる地域の皆さんがいることに、胸が熱くなります。
「あなたたちは、生きているだけで素晴らしい」
そんなふうに、子どもたちの存在そのものを
まるごと受け止めてくれる人たちのなかで育つということ。
それは、子どもたちが自分の存在に対して根っこから信じる力――
「自己肯定感」の土台を築いていくことに、つながっているように思うのです。
それは、「何かができたから認められる」という条件付きの承認ではなく、
「ただそこにいるだけで愛されている」という、無条件のまなざし。
そんなまなざしに包まれて育つ子どもは、
「自分には価値がある」「失敗しても大丈夫」と思えるようになり、
安心してチャレンジできる心を育てていきます。
そして、自分がありのまま受け入れられた経験を持つ子どもは、他者にもやさしくなれます。
誰かを評価する前に、その人の背景や気持ちに思いを馳せられるようになる。
地域がまるごと子どもたちを抱きしめるように育てるということ。
それは、学力やスキルを超えた、「生きる力」や「人とつながる力」を
育むことにつながっている――
そう実感した今日でした。
さゆり
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