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もりあそびより

3人目の大人になりたい

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昨日NHKで「わが子が『死にたい』と言ったらどう対応すればよいか」
という番組を見ました。
子どもが小さいうちは、親の目の届く範囲が子どもの世界のすべてです。
けれども成長するにつれて、その世界は否応なく広がり、
親の知らない場所へと伸びていきます。
親の目がすべてを追い続けることは、不可能です。

その広がった世界で、子どもは嬉しいことや楽しいことだけでなく、
悲しみや悔しさ、つらさも経験していきます。
親としては、わが子にはずっと笑顔で幸せでいてほしいと願いますが、
そうした感情を味わうこともまた子どもを成長させていくのだと思います。

けれど「死にたい」と感じるほどのつらさに直面したとき、
どうすればいいのでしょう。
番組に出演されていた専門家の先生は、
子どもたちへの「SOSの出し方教室」で、「3人目までの大人に話してごらん」と
伝えているそうです。
親に話してだめなら先生へ、先生もだめなら近所のおばちゃんでもいい。
とにかくあきらめず、3人目まで相談してみて、と。

そういえば、子どもへの暴力防止教育「CAP」でも、
信じてくれる大人が現れるまであきらめずに相談しようと呼びかけています。

子どもは最初から深刻な気持ちを打ち明けるのではなく、
ふと息を吐くように、相手の反応を試すように「死にたい」と
口にすることがあるそうです。
それが本気か冗談かを見極める基準はなく、
大人の側が判断してしまうべきものではない、とも語られていました。

私自身も、わが子が小さい頃からできるだけ多くの大人と関わらせてきました。
それは、わが子を知り、愛してくれる大人の存在が多ければ多いほど、
困ったときに「相談したい」と思い出せる顔が増えるのではないかと思ったからです。

大人だって、相談内容によって話したい相手は違いますよね。
「この悩みならあの人に」「これはあの人なら力になってくれるかも」と。
子どもも同じで、思い浮かべられる顔が多い方が、安心して生きていけるのだと思います。

そして私自身もまた、周りの子どもたちにとって
「困ったときに思い出してもらえる大人」でありたいと願っています。

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