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もりあそびより
土曜学校油谷キャンプ3
- 土曜学校
7月末の3連休に油谷キャンプに行きました。
キャンプ1日目の夜、お風呂が終わって自由時間。
体育館で好きな遊びを楽しんでいた時のことでした。






インディアカ(羽のついたボールを手で打つスポーツ)を楽しんでいたHちゃん。
「羽が上に行った…。」
と静かに少し困ったように相談に来ました。
見ると体育館の2階に羽が上がって取れない状況に。
あいにくこの体育館、階段やはしごが常設されておらず、勝手に2階に上がれない造りをしていました。
どうしようか?-「わかんない」
何か長い物でつついみる?ー「恥ずかしいからいや」
Hちゃんはまだ土曜学校に入りたてだったので、
皆と違う動きをしていたらお友だちからどう思われるかが心配なようでした。
かといって、大人が「じゃあ取ってあげるね」と取るのも違う気がする…。
私もHちゃんもう~んと頭を悩ませていたら、
Wちゃん「げんちゃん(現地のスタッフ)を呼んで来たらいいじゃん!!」とナイスアドバイス!
Hちゃんは呼びに行くのも恥ずかしそうで、どうしようかと動けずにいると、
じゃあ呼んできてあげるよ、と一緒にげんちゃんの所まで行ってくれました。
Wちゃんが上手にげんちゃんに説明をしてくれたのでしょう。
見事げんちゃんを体育館に呼ぶことに成功し、げんちゃんはにこやかに羽を取ってくれました。
Wちゃんはその間「げんちゃんがんばれー!」とか「ありがとうー!!」とか声をかけてくれ、
頼もしいお姉さんぶりを発揮してくれました。

羽を取ってもらっている間、少し離れた場所で見ていたHちゃん。
げんちゃんとWちゃんにお礼を言ったら?と伝えたらこれもやっぱり「恥ずかしい」とイヤイヤ。
少し残念ではありましたが、初めてのお泊りで色々緊張もあるでしょうし仕方がないかな。
・・・と思ったら、
しばらくしてげんちゃんの所に行って、「取ってくれてありがとう」と伝えていました。

ありがとうが言えたあとのHちゃんはどんな気持ちになっていたのでしょうか。
恥ずかしい気持ちと感謝を伝えたい気持ちが葛藤した末の行動。
達成感があったのではないかなぁと思っています。
困ったことが起きた時、近くには相談できる大人がいて、助けてくれる友だちがいる。
そして、助けを求めることで解決することができる。
そんな経験を何度も積んで欲しいと思っています。
『羽が2階に登ってしまった』ことは、大人にとっては些細なことでも、Hちゃんにとっては大事件。
恥ずかしさと闘いながら見て見ぬ振りをせずに解決したHちゃんも、
快く手伝ってくれたWちゃんも、
とってもすてきだなぁと感じた時間でした。
よめ