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もりあそびより
私たちのたいせつなもの
- 園の日常

昨日は憲法記念日でしたね。
NPO法人には、国でいうところの「憲法」のようなものとして、
「定款」という基本ルールがあります。
そして、憲法に前文があるように、NPOには「設立趣旨書」というものがあります。
私たち〈もりのこえん〉は、この設立趣旨書に書かれた“理念”を、
とても大切にして活動しています。
先日、今年度最初の保育会議をしました。
会議の中で、毎朝スタッフが読み合わせをしている「理念」を、
改めてみんなで読み返してみました。
私はこの理念の中でも、とりわけ
「子どもたちの模倣の対象であることを意識して生活します。」
という一文が大好きです。
子どもたちには、ついあれこれ求めてしまいがちだけれど、
その前に、大人である自分たちの姿を見直さなくては――
そんな気持ちにさせてくれる言葉です。
他のスタッフにも、「どの言葉が好き?」と聞いてみました。
Mさんは、
「足りないものを買うのではなく、手間を惜しまず、自らの手で生み出す暮らしを楽しみます。」
が好きだと言っていました。
「何もなくても、自分たちの手でいろんなものを生み出して楽しめる。それがいいよね」と、笑顔で話してくれました。
Kさんは、
「手が足りている人と足りていない人を繋ぎ、互いに助け合えるようにします。」
が“もりのこえんらしい”と感じているそうです。
Nさんは、
「ここで働く人たちが幸せであるように努力します。」
が心に残ると言っていました。
「こういうことを、きちんと言葉にしている場所って、なかなかないですよね」と。
こうして、自分の好きな一文や言葉を伝え合うだけで、
その人の大切にしていることや気持ちなどが伝わってきますね。
総会でも会員の皆さんと一緒に、こいいう話しをしてみたいなと
思った時間でした。
これからも、この理念を大切に、日々の実践の中で育てていきたいと思っています。
(1)子どもたちが自然の中で人間本来の力を発揮できるように導きます。
・どれだけたくさん与えるかではなく、本当に必要なことだけを子どもに与えます。
・子どもたちへの手助けを最小限にし、大人が見守る中でのびのびと遊ぶ空間を作ります。
・子どもたちの模倣の対象であることを意識して生活します。
(2)日本の四季を感じながら知恵や工夫を生かした丁寧な暮らしを実践します。
・足りないものを買うのではなく、手間を惜しまず、自らの手で生み出す暮らしを楽しみます。
・溢れる情報やめまぐるしく発売される商品に振り回されず、日本古来からあるものを大切にします。
・年長者から生活の知恵や工夫、子どもとの関わり方を学びます。
(3)誰もが尊重され、生きる喜びを感じられる将来になるよう、全力で挑みます。
・ここで働く人たちが幸せであるように努力します。
・自分の気持ちを素直に伝え、人の意見を否定せず受け入れ、他者と繋がるために努力します。
・手が足りている人と足りていない人を繋ぎ、互いに助け合えるようにします。